山本渉|Wataru Yamamoto
[ステートメント]
変化し続ける人間の精神的なイメージとしての自然の記録を試みる。
都市に生きる現代人にとっての自然の考察や、写真というメディアによる自然表象の方法を模索し、
多様な自然という言葉の
意味を紐解き記録することを主題としているが、全ての仕事に共通しているのは近代的な人間(人工)の対概念としての自然
を対象とせず、人間と自然との関わりの中に見出される現象の記録を行っていることである。
つまり私は自然でも人間でもなくその間(あいだ)の記録を試みる。
このようなイメージの記録を行うために写真技術を用いるのは写真の持つ本来的なあいまいさ―「Photo-graph(光を-描く)」
でありながら「写-真(真を-写す)」という、光学的でありながら精神的な表象技術のためである。あいまいなものを記録する
ことは可能なのか。私の制作は常にこの問いに対する解答のバリエーションである。
[cv] | |
1986年 | 栃木県生まれ |
2011年 | キヤノン写真新世紀2011 佳作受賞 |
2013年 | 多摩美術大学大学院 博士前期課程 修了 |
2014年 | NADiff Gallery「欲望の形 -器の濃き影-」 |
2014年 | Yumiko Chiba Associates「春/啓蟄」 |
2013年 | Yumiko Chiba Associates「プラタナスの観察」 |
2013年 | photographers’ gallery & KULA PHOTO GALLERY「線を引く」 |
2012年 | ギャラリーANOTHER FUNCTION「山本渉 展」 |
2015年 | DOMED GALLERY「New Japanese Photography」(ロンドン) |
2014年 | IMA CONCEPT STORE「LUMIX MEETS / TOKYO 2020 By Japanese Photographers #2」 (パリと東京で開催) |
2014年 | Westergasfabriek-Festival Ground「Unseen Photo Fair 2014 “Anima on Photo – Hidden sense of Japanese Photography”」(アムステルダム) |
2014年 | Christophe Guye Galerie「TOKYO2020」(チューリッヒ) |
2013年 | 伊勢丹新宿店「LIVING WITH PHOTOGRAPHY」 |
2013年 | HILLSIDE TERRACE/HILLSIDE FORUM 「TOKYO2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS 9」(パリと東京で開催) |
2012年 | 3331 Arts Chiyoda「3331 TRANS ARTS 展」 |
2011年 | 東京都写真美術館「キヤノン写真新世紀2011受賞者展」 |
2010年 | 横浜美術館アートギャラリー「126 POLAROID さよならからの出会い」展 |
2014年 | 作品集「欲望の形-器の濃き影」(Yumiko Chiba Associates) |
2013年 | 特集掲載:「IMA vol.6 “スティルライフは語る”(都築響一氏による作品解説)」 (アマナホールディングス) |
2013年 | 共著:「TOKYO2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS 9」 (アマナホールディングス) |
2013年 | 掲載:「美術手帖 2013年10月号“REVIEWS”(清水穣氏による展評)」(美術出版社) |
2012年 | 写真集「線を引く Drawing a Line」(MCV MCV) |
2010年 | 共著:「126 POLAROID さよならからの出会い」(赤々舍) |